旅人を惑わすチャプルテペック駅３つの罠

メキシコシティへ降り立ったことのある旅人のほとんどが一度は利用したことがあるんじゃないかと思うメトロのチャプルテペック駅。それは、お城や美術館に博物館、動物園に植物園など主要な見どころがぎゅっと詰まっているチャプルテペック公園の最寄り駅だから。

そんな一大レジャースポットの最寄り駅の割にはそれほど大きな駅でもない。出口も5個くらいしかないし。しかーし！ 初めて訪れる旅人にとっては大きさなんて関係ない。５つある出口のうち、どこから出るのがいいのかわかればいいのです。

ところがわたしは2回行って、2回とも「なんか違う」という出口から出てしまった。2回も同じ過ちをおかしてしまうなんて・・。というわけで3回目のリベンジでチャプルテペック駅に降り立って冷静に駅を観察してみたところ、旅人を惑わすであろう3つの罠を発見したので、ここにメモしておこうと思います。

◆罠その１　構内「イマココ」の地図は全部一緒

駅の出口が分からなくて、構内マップを見ると思うのですが、ここで知りたいのは「駅の構内でも、いま自分がいる場所」だと思うんです。どの出口から出たら、自分が行きたい場所に行けるのかが知りたいわけなので。でも・・。チャプルテペック駅の出口付近にあるマップは全部これ。「USTED ESTA AQUI」は、「あなたがいるのはここ（イマココ）」という意味なんですが・・。

どの出口で見ても同じところを指すマップでした。「いまあなたがいる駅はここですよ」ということらしい。いやいや、間違ってないけどさぁ、知りたいのはそこじゃないんです。

◆罠その２　同じ名前なのに出先が全然違う出口がある

これはどういうことかと言いますと、「出口Ａ」の矢印がでていて向かってみると、右と左に分かれている。で、普通に考えるとこうなると思うんだけど・・。

チャプルテペック駅の「Castillo de chapultepec」出口は、途中でふたつにわかれて、全然別の出口に出ます。イメージはこれ。

では、具体的に見てみましょう。右側の「Castillo de chapultepec」出口がこちら。

ここを出ると・・。こんな感じの場所に出ます。そしてまっすぐ歩くとチャプルテペック公園の入口があります。

でも同じく左側の「Castillo de chapultepec」出口を進むと・・。

だいぶ歩きます。途中で「右側とはぜったい同じ出口じゃないでしょ」と気づくくらい歩きます。なにしろ、大きな幹線道路の下をくぐって向こう側に出ますから。

そして、ほい、出ました。左側の出口を出たところには有名なパン屋チェーンがあって、これはこれで便利。

ちなみに・・右側からでたところのＧマップ。

そして、こちらが左側からでたところ。

ほらほら、大きい幹線道路を挟んであっちとこっちの出口。この違いを同じ名前で呼んじゃうざっくり感！　でも、こんなことにイラついていたらメキシコは楽しめませんYO。そもそも「Castillo de chapultepec」出口というネーミングがおかしい。だってお城は公園の中にあるわけで、どこから出ても行けるっちゃ行けるんです。いや、もしかすると出口を指し示す看板に書いてあるのは出口の名前ですらないのかもなぁ。

友達と待ち合わせするときに「じゃあ、Castillo de chapultepec出口の地上で会おう！」と約束したら、50％の確率で永遠に会えませんのでご注意を。

◆罠その３　出口名のない出口がある

メトロを降りて改札口を出るところの写真。正面の出口の看板を見ると・・左側の出口名は書かれているようですが、ん？　直進するとどこに出るんだ？

ここにでます。

たぶんチャプルテペック公園に行くのに、いちばん出ちゃいけない出口と思われます。だって、遠いんだもん。

出口全部に番号が振られていて、行きたい場所の最寄出口がひと目で分かる日本の構内案内図を見慣れている日本人には、チャプルテペック駅のわかりにくさはちょっと理解を超えているかもしれませんね。

チャプルテペック公園に行くために駅を降りたら、レジャーっぽい格好をした人たちに付いて行くのがいちばんです。（そのうちこのブログでチャプルテペック駅案内図を作ろうと思いますので乞ご期待）