メキシコのりこ

東京で社会人を20年ちょっと、からのメキシコ暮らし。

1月5日のメキシコのパン屋は一品入魂!

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1月5日の朝、いつものようにいつものパン屋の横を通ると‥なんだか様子がオカシイぞ。

普段ならショーウィンドウ越しにカラフルなパンがずらり並んでいるところ、黒いケースがぎっしり。なんだなんだと覗き込んでみたら、ぜーんぶ同じ大きなパン。

このパンは1月5日夜から 6日にかけた三賢人の日、ロス レジェス マゴスのリング形のパン。ロスカ デ レジェスというパンで、フルーツがトッピングされていて甘くて美味です。これを自分の好きな分だけ自分で切り分けていただくのですが、じつはパンの中にプラスチックの小さなキリストさんがいくつか仕込まれていて、キリストさんが当たった人は2月2日にタマレス(トウモロコシの生地をトウモロコシの皮で包んで蒸した料理)をみんなにご馳走するしきたりなんだとか。キリストさんの代わりにご馳走を振舞ってくれるってことなのかな。

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にしても、パン屋の商品棚を全部このパンにしてしまうなんてどんだけーと驚いていたのはわたしだけで、メキシコ人に驚きを伝えたら「そだねー」って感じて軽くかわされました。どうやら当たり前の光景だったらしい。

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ちなみにスーパーマーケットでもロスカデレジェスは山積み。大人がひと抱えできるくらいの巨大サイズで300ペソ弱、少し小さいので200ペソくらい。なかなかの高級品でした。