メキシコシティ の超穴場⁈ マイナーエリアの元修道院が素晴らしかった
メキシコシティの中心エリアには超有名な遺跡や見どころがたくさんありますが、郊外にも歴史的建造物が点在しています。郊外は交通アクセスが不便だったりするのですが、今回訪れたCulhuacán (クルワカン)の元修道院は、郊外にありながら地下鉄の駅から徒歩5分程度という好アクセス。にもかかわらず長らく行き渋っていたのはその住所なのです。イスタパラパという地区にあるのですが、テピトに並んで殺人やら襲撃といった危ない事件の多発地帯らしく、たしかにニュースサイトでよく見かける地名。ウェブサイトで検索してみたら「ひとりでは行かないで、危ないよ」とのこと。長らく悩んだ末にえいや〜っと、行ってきました。結果、行ってみて大正解!
目指すのは「Exconvento de Culhuacán (クルワカン元修道院)」。ぼろっと系の服を着て、捨て財布を破れかけのカバンに入れ、完全なる貧乏スタイルで地下鉄12号線のクルワカン駅を目指します。
駅に到着してあらビックリ。めちゃめちゃキレイ。そうか、12号線は結構最近オープンした最新路線、駅の構内でGoogleマップで方向をチェックしていざ出発。道は簡単で、太い通りをまっすぐ行くだけ。
で、あっという間に到着です! 手前が元修道院で、写真に見えているのはお隣の教会。
中に入ってみると、修道院の中庭がなんとも美しい。季節は秋、オレンジの木にオレンジがたわわに実っておりました。
真ん中にあるのは昔の球技に使っていたものなんだとか。
中庭ってどこもなんだか不思議な場所で、外の喧騒、つまりは外界から遠く離れた特別な空間に迷い込んだ気分になるんです。
館内図はこんな感じ。
2階には4つの小部屋にクルワカンの歴史をまとめたミュージアムになっていました。
これは1階。
外に出ると芝生が気持ちの良い広場でした。
この元修道院は16世期に建てられたものですが、本格的に修復されて今の状態で公開されたのは1930年代のこと。院内には各所のビフォーアフターを写真で見ることができる小部屋もあり、とても興味深いです。ちなみに上の広場の修復前の姿がこちら。
壁を構成している石は溶岩岩石でしょうか。小さい穴がプチプチあいた黒い石。
2階の回廊。
回廊から。
窓から。
ミュージアム。今の場所、がかつての湖のどの位置なのかがわかる地図。右の下のほうがクルワカン。
私の好きな神様トラロックも!
1930年代のあの日。
2階からは外に出られます。
修道院の前は芝生広場がありました。真ん中は池なのか・・水の溜まり具合が微妙でしたが、小さい子供を連れた家族で賑わっていました。
公園にはアレブリヘも。
イスタパラパはたしかに危ないエリア。駅周辺のお店をよく見たら、鉄格子越しでしかものを買うことができない防犯第一主義仕様のお店が多いのも、それを裏付けているようでした。とはいえ、ここにもいつもと変わらない平和な日常を送っている人がいるわけで、防犯意識は大切だけど、びびりすぎもよくないですね。日曜日の昼間なら、ひとりでも普通に楽しめました!