メキシコのりこ

東京で社会人を20年ちょっと、からのメキシコ暮らし。

スペイン語の語学学校CEPEの教科書&試験って?

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メキシコ留学の最有力候補がUNAM(メキシコ自治大学)の語学センターCEPE(セペ)という人も多いことでしょう。私はメキシコで働いているので留学ではないのですが、CEPEのポランコ校の「1週間に2回コース」に通ってみたので、その勉強内容をご報告します。

朝10時から12時30分まで、私はレベル3のコースを受講しました。クラスの人数は私を入れて全部で4人でしたが、たぶん受講人数としては最少単位ではないかと思います。クラスの雰囲気も、学生の国籍や先生によってまちまちかと思いますが、私のクラスはちょっと年配のドイツ人男性、メキシコ人男性との結婚を機にメキシコに引っ越したというアメリカ出身の女性、それからそれぞれ1児、3児のお母さんであるブラジル人とロシア人の女性、そして日本人の私というメンバー構成。私以外の人は英語でコミュニケーションがとれるため、英語ができない私がひとり混じることで、先生もちょっとやりにくかったのではと思っていたのですが、もうそんなことカンケーネーくらいの勢いで、みなさん普通にスペイン語を操ります。けっこう会話の時間も多くて「各国の仕事事情(産休・育休はあるのかとか、社会保障や健康保険の話とか)についてさあ、みんなで話そう」みたいな時間は、いろいろな国のことが聞けて面白いんだけど、なにしろ私の語彙力は日常会話レベル。5人しかいないので、私もなんとか会話に参加できたけど、たぶんもっと人がいたら全然しゃべれずに終わったんだろうなーと、会話力のなさにいつもしょんぼりしておりました。

先生は若い女性の先生で、最後のほうは休み時間にみんなでコーヒーを買いに行ったりして楽しかったなぁ。いわゆる学生留学ではなく、社会人の語学学習ならではの自由さがあったように思います。

レベル3は点過去、線過去を重点的に勉強するんですが、私は教科書の分からない単語が多かったので、できるだけ予習をしていました。教科書問題のほかに、文法の復習プリントの宿題もあったので、週に2回とはいえ、仕事をしながらだとなかなか大変。もっと復習の時間(特に動詞の活用を覚える)がとれたらよかったなと、ちょっと反省。でも、教科書はメキシコで勉強するスペイン語に絞られていて、話題もメキシコの文化風習のことばかりで、なかなか面白かったです。こちらでスペイン語を勉強するためには、スペインの出版社が出している教科書を使うことが多いそうなので、メキシコでスペイン語を勉強するならCEPEの教科書はとても有意義だと思います。

それから面白かったのは、あるとき先生から「来週、私の誕生日だから、代講の先生をお願いしてるから!」とのお言葉が。メキシコでは先生だろうがなんだろうが誕生日は休むもの! なんだそうで、そういうの、ちょっといいなと思いました。ちなみにその次の週、先生のクラスのときにクラスメイトが買ってきた甘い甘い甘いケーキで先生の誕生日をお祝いしました。
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最後に期末テストについて。コースの最終3日分が、テストに当てられます。

1日目:口頭会話試験。15分くらいで終わります。クラスメイトと2人ペアになって受けます。会話の指示が書いてある紙を渡されて、それを二人で演じる感じ。とはいっても、一方が一方に話すだけで、あまり会話はしなくて良さそうでした。

2日目。sieleのテストを約2時間で受けます。聴解60分、選択文法55分。ウエブ完結のスペイン語能力試験で、自分が勉強すべきレベルが分かります。

3日目。CEPEオリジナルの試験。MAX2時間で聴解と文法。作文もありました。こちらもウエブ完結。聴解テストはメキシコ発祥の「ガム」の話で、問題を解くよりもその話題のほうが面白くて、思わず聞き入っちゃいました。

まあ、私の結果はさんざんでしたが、これから何を勉強すべきかが明確になったので、仕事との両立は大変でしたが行ってみて本当に良かった! 仕事の都合で次のタームの授業を受けることができなかったのですが、来期にもう一度トライしてみようかな。そのときは、またご報告します!