メキシコ・バスコンセロス図書館へ行く方法
「まるでSF空間」とのコピーを見て訪れたバスコンセロス図書館。どのくらいのSF感かこの目で見ようと、行ってきました。
この図書館、メキシコの建築家アルベルト・カラチによる設計で2006年にオープンしたそうです。とにかくカッコよかった!
たしかに吹き抜けの空間の左右に配置された書架は圧巻で未来的。そして書架の前に立つと、前にも後ろにも上にも下にも本、本、本。本好きな人はアドレナリンが止まらないかもしれません。しかし何より私が気に入ったのは、一言で言うと自由な空気。図書館に独特の、話しちゃダメ、走っちゃダメのダメダメづくしで、本を読むこと&本で調べ物をしない人は居ちゃダメ感が全くない。(もちろんこの図書館も走るのは禁止だし大声ではしゃいだりしたら怒られる)。窓の外では若者がダンスの練習をしていたり(大きなガラスは自分たちが反射するので鏡がわりに使って踊ってました)、館内の閲覧席ではノートパソコンを広げた2人が何かを話し合っていたりと、どこかがザワザワ。さらには吹き抜けの中央エリアでは音楽イベントのようなものが始まって、なにやら居心地よく賑やかなんです。
私はスペイン語も読めないくせに村上春樹本を見つけて読んでるフリをしたり、メキシコの歴史のコーナーで写真メインの本をパラパラめくったり。異国の図書館で一日中楽しんでしまいました。
そして日曜日に行ったんですが、程よい混み具合なのもいいですね。東京の図書館は閲覧席がいつもぎゅうぎゅうで朝から並んで席とりとかしてたけど、ここは空間も人も空気ものんびり。
これは閲覧スペースの一例です。パソコンの利用は自由でコンセントやwifiも完備。仕事をするのもいいかもね。テラススペースは飲食可です。館内に飲食施設はないので、パン屋でサンドイッチを買ってお昼に食べたりもできます。
アクセスは地下鉄B線ブエナビスタ駅の隣です。ブエナビスタ駅はとても立派で、ショッピングモールが併設されています。
地下鉄3号線のゲレロ駅からも歩けます。ゲレロ駅からは地下鉄の改札を出たら左右をきょろきょろしてメルカドがある方の大きい道に出ます。(きょろきょろするのは、出た出口によって右と左が逆になるからです)。メルカドの角に出たら左方面、この建物の方にてくてく。
あとはひたすらまっすぐ行くと、5分くらいで右側に図書館が見えてきます。ゲレロ駅からの道にはホテルがあるなど、昼間は比較的安全な雰囲気です。道の途中にある壁画アートも楽しみながら歩けます。
旅程に余裕があるなら是非、のんびり過ごすのがおすすめ。入館は無料で誰でも入れるので旅行者でも利用できます。メキシコの歴史の本もたくさんあるので、世界遺産の旅の序章に1日こもってお勉強、というのはいかがでしょう。