メキシコのりこ

東京で社会人を20年ちょっと、からのメキシコ暮らし。

メキシコシティでパパンがパン

お米の国に育った私はメキシコシティのパン屋の需要をナメていました、完全に。スーパーでお米を買えばあとは炊飯ジャーにセットするだけ、多めに炊いておけば冷凍保存も可。そんなお米文化の日本と、お米をあまり食べない文化(つまりお米以外の穀物が主食)のメキシコと。パン屋の立ち位置は大きく違って当たり前だった! なにしろ日本じゃ、毎日お米を買わなくていいんですもの。したがって日本人がお米を買う頻度に比べると圧倒的にパンを買う回数が多いメキシコ。朝夕のパン屋はとても混雑しています。さらには1人が買うパンの量がとてつもなく多い。なので、パン屋のお盆もめっちゃでかいのです。

そしてメキシコのパン屋さんのラインナップは基本、甘いパンのみ。トルタというサンドイッチが町中で売っているからか、お惣菜パンという発想はあまりないみたい。さらに甘いパンもなんだか似たり寄ったりな気がする・・うーん、これじゃあメキシコのパン屋の良さが全く伝わらない・・というわけで、メキシコのパン屋の素敵さを発見するために始めてみます。メキシコシティのパンウォッチング!

まずは基本のボリージョ。めっちゃリーズナブルな食事パンで、町中の屋台の人たちが袋いっぱいに買って行きます。

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なにかをはさんで食べるパンです(もちろんそのまま食べてもいいけど)。日本の、外はパリッ中はふんわりの美味なるフランスパンを思って食べると残念感に苛まれるので先入観なしで食べるのがいいでしょう。ちなみに大きさはこのくらい。ボールペンと比べてみました。

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お値段はボリージョ(Bolillo)1.5ペソ。10年くらい前は1ペソしなかったらしいです。

ボリージョの近くには同じようなパンに見えて微妙に形が違うパンが売っています。たとえばこれ。

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Barrita reposadaとレシートに書いてたんですが棒状のパンってことなのかな。テキーラのReposadoはちょっと熟成させたやつのことをいうのでreposadaっていうのはちょっと生地を寝かせたやつってことなのかなぁ。いやぁ、まさかねぇ。

お次、こちらはビスコチョ(bizcocho)とレシートに名前のあったパン7.5ペソ。ハードタイプのシュー皮にグラニュー糖をまぶしてる感じかな。

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中はこんな感じ。

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半分に切ってクリームを入れて、デコレーションしてもいいかもね。オシャレでボリューミーなひと皿になりそうです。

次はまるでクロワッサン。いや、これはクロワッサン。今までに出会ったことのないふんわり、しっとり感!  これはちょっとヒットです。形がおしりみたいでなんかかわいい。

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ちょっと甘めだけど。
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ちなみにパンは大体こんな感じでひとつひとつ薄いシートで包んでくれます。レジのお姉さんがものすごい早業でクルリンパ、とやってくれます。
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このパンは、まるでカステラだ〜と思って買ったパン。こちらもしっとり生地を期待したのですが・・。
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かなり歯ごたえのあるスポンジ生地でした。もしかするとサバランケーキの土台にいいかも。大きめのサイコロ状に切ってブランデーを含ませてお皿にのせて、柔らかめに立てた生クリームでアレンジ。さっぱり柑橘系のソースで仕上げて、上にミントをちょこんとのせて、とか。

以上、ふたつのパンの値段が分からなかったので、とりあえずレシートを貼っときます。

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メキシコのパン屋さんはスイーツも売ってます。誰がそんなに買うのかしらというくらいたくさん売ってるんだけど、みんな買ってくんだろうなぁ。

こちらはパンのような、デザートのような。とぉっても甘そうな一品、お味やいかに。

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写真じゃ分かりにくいけど、カップに入っている理由は下の方がミルクに浸かってるから。ひゃ〜!

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で、ひとくちパクリ。うーん、見たまんまの味でした。甘い甘いミルクに浸された甘い甘いパン。でもパッケージされているからだろうか表面が乾燥でカピカピになることもなく、ふんわりしっとり感が保たれています。私は一気にひとつをパクリとできず、ちょびちょびいただきました。レシートにはBolleria Europea13ペソの文字。ボジェリア ヨーロッパというパンのようです。

お次はこれ! まるでお煎餅!

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パン屋で一目惚れした一品です。焦げた醤油の香りがほわっと・・するわけもないけれどトングの先っぽで触ってみた感じ、硬かったのも購入の決め手。トレーにのせてレジに並んでたら、となりのおばちゃんにソレはどこにあったのと尋ねられるくらい、メキシコ人のココロもがっちり掴んでいるようです。

パリっと割れた様子も懐かしき米菓!

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食感パリパリ、ほんのり甘くて表面のテカリには柑橘系のシロップが塗られてるっぽい。味のアクセントになってました。

そしてこちらはその名もチョコラティン13ペソ。

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パイ生地にチョコがちょこっとくるまってます。

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半分に切ってみたら、チョコのちょこっとぶりが露呈してしまった。

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うん、でもチョコが濃いめのビター味で美味しかったです。

お次は、まるでスコーンのようなシンプルなこちら。

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おお、見ようによっては月餅か⁈ 

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いや、やっぱりパンでした。お味は・・うーん。卵と小麦粉を水で練って作りました、という感じ。うーん。普通です。7.5ペソなり。