メキシコのりこ

東京で社会人を20年ちょっと、からのメキシコ暮らし。

メキシコマメイ、どこまでフルーツは甘くなれるのか

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太陽の恵みを一身に受けて育つ南国フルーツの、ねっとりとした食感と甘さは日本ではなかなか味わえません。例えばマンゴー。なかなか味わえない、だからこそ希少価値が高まって、日本のマンゴーはやたらと高級品になっちゃった。

メキシコは日本より赤道に近い国なので、日本にはないフルーツがたくさんあります。例えばこのマメイ。ラグビーボールの形をしていて、皮がかたくてゴツゴツしています。

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で、皮を切ってみると、アボカドのように真ん中にどどんとタネがひとつだけ鎮座。果肉はオレンジ色、いかにも南国風で、近所のメルカド(市場)はもちろん、スーパーマーケットで手軽に買える果物のひとつです。そしてお味といえば、とにかく甘いんです。いやもう、甘すぎるといっていいくらい。

かつては薬として用いられてきたとのこと(古代から食べ継がれてきた植物の起源はたいてい「体にいいから」のような気がしないでもない)。にしてもこの甘さ。メキシコのスイーツの中にはときどき「このお菓子、風味よりも甘さ重視で作りましたね」と思わずにはいられない、とにかく甘いお菓子があるんですが、そのフルーツ版のような果物です。どこまで甘くできるのか、神様がお試しになっているような気さえしてくる・・それくらい甘い甘い、甘すぎる! そんなわけで甘いものが大好きなメキシコ人も、牛乳と一緒にミキサーにかけてジュースにしたり、アイスクリームにして食べるなど、加工して食べることも多いようです。

でもこのフルーツの甘さに慣れてくると、ほんわりと風味を感じる瞬間があるから、やっぱり生で食べるのもおすすめ(加工するとフレッシュな風味は消えちゃう気がする)。